未経験の職種に転職や就職をすることは勇気がいりますよね?
当サイトでは実際に特定の職種で働いている方の体験や経験など生の声を紹介しています。
この記事では、4大法律事務所のうちの1つで渉外秘書として働く20代女性の具体的な仕事を紹介します。
この職種で働いている方のお話を参考にして、転職を成功させませんか?
4大法律事務所のうちの1つで渉外秘書をしている方の基本情報
年第・性別 | 20代女性 |
勤めている企業名 | 4大法律事務所のうちの1つ |
職種 | 渉外秘書 |
社会人歴 | 6年 |
学歴 | 青山学院大学 |
今の年収 | 月の手取り額:32万円 年間ボーナス:100万円(約4か月分) 年収:480万円 |
月の残業時間 | 10時間 |
渉外秘書の仕事内容
弁護士のサポート役です。
具体的な業務内容としては、弁護士のスケジュール管理、出張の手配(ホテル・航空券、新幹線チケットの予約購入)、請求書作成、電話応対、接待の手配(クライアントとの日程調整、レストラン予約)、裁判所へ提出する書面の作成、証拠作成、経費精算、クリスマスカード・年賀状の作成と出状、受領した書面のファイリング、判例リサーチ、修習生に対する事務所見学ツアーの案内・受付係などがあります。
他にもさまざまな雑務があり、基本的には担当弁護士に指示された事務作業を行います。
人によっては(英語が得意な人)、翻訳・通訳のような仕事を任せられることもあります。
渉外秘書を仕事に選んだ理由
自分がプレイヤーになるというよりは、サポート役の方が自分の性に合っているなと思っていて、秘書に興味を持ちました。
母も秘書検定を持っており、秘書という職業が身近だったこともあるかもしれません。
前職は銀行の窓口で働いていました。
しかし銀行はサポート役というよりは接客・サービス業に近かったので、よりサポート感の強い秘書への転職を決めました。
英語も生かしたいと考えていたので、渉外秘書という、海外のクライアントを担当する弁護士の秘書に応募し、業務で英語も使用しています。
20代女性渉外秘書の1日の仕事の流れ
7:30起床。
身支度を整えて朝食を食べ、ゴミを出して家を出ます。
8:20に家を出て、8:50にはオフィスの自分の席に着席しています。
ですので通勤には大体30分ほどかかります。
オフィスに着いたら手洗いうがいを行い、始業。
まずはメールチェックを行い、自分の担当弁護士の1日のスケジュールをチェックします。
この時必要であればリマインドも欠かしません。
午後は13:00から1時間ランチタイムを取り、そのあと弁護士の指示通り業務を行います。
定時は17:00ですが、大体17:30頃退勤します。
渉外秘書の忙しい時期
四半期が忙しいです。
秘書の仕事の中で最も重要と言っても過言ではないのは請求書作成業務です。
ほとんどの企業が四半期〆なので、その付近は通常業務に加えて、請求業務を行う必要があるので大変忙しいです。
具体的には4月、7月、10月、1月の月初が繁忙期となります。
単価などが変わる年度初めの4月は特に忙しいです。
20代女性が考える渉外秘書が向いている人の特徴
感情の起伏が一定で、常に物事を客観的に見れる人が向いていると思います。
弁護士は頭のいい人は多いですが、人間性が素晴らしいかと言われると全くそうではないです。
社会性が欠ける人が数多くいます。
そんな人を上司としても、耐えられる人でないと務まらないと思います。
明らかに指示不足があっても笑顔で優しく確認事項を伺うことも大切だからです。
また、心配りができる人も重宝されると思います。
弁護士は多忙なあまり自分のことにしか頭が回らないことが多いので、秘書が気づいてそっと教えてあげることも重要です。
20代女性が考える渉外秘書の強み
ホテルやレストランの予約を頼まれることが非常に多いです。
なので事務所の付近(私の場合は丸の内・銀座・日比谷付近)の高級店や高級ホテルのことを調べるのが業務の一環になるので、否が応でも詳しくなれます。
プライベートで友達や家族と訪れるときにとても役に立つ知識なので、うれしいです。
周りからも感謝されます。
そういったホテルやレストランの知識は一般的に重宝されるので、副業(ライターなど)にも生かせるのではないかと思います。
20代女性が考える渉外秘書の弱み
自分のペースで仕事ができないことです。
秘書の業務は、弁護士の指示によって生み出されます。
そのため始業してメールチェックをするまではその日の業務量が予測できません。
一般的にはTodoリストを作ることが大事と言われますが、秘書は突然業務が振ってくることが日常茶飯事なので、Todoリストを作って自分のペースで仕事をすることはできません。
20代女性が考える渉外秘書で働くのに有効な資格
TOEIC、TOEFL、英語検定などの英語の資格→英語を使う弁護士が年々増えてきています。
クライアントとのやり取りも英語のことが多いので大切です。
秘書検定→ビジネスマナーを学ぶことは秘書にとって基本です。
対弁護士はもちろん、クライアントにもメールや電話、稀に対面でやり取りすることが多いので、ビジネスマナーを身に着けるという意味で役立つと思います。
20代女性が考える渉外秘書で働くやりがい
弁護士に感謝されるととてもやりがいを感じることができます。
弁護士はとっても多忙です。
リマインドをしないと、忘れてしまうことも多々あります。
そんな時に秘書がリマインドをし、その予定が重要なものだと、とても感謝されます。
そういった時はとてもやりがいを感じて、秘書として働いていてよかったなと心から嬉しくなります。
20代女性が感じる渉外秘書で辛かったこと
5000枚もの資料を印刷して裁判所に出さなければならなかったことです。
またその時に指示されたのが、請求業務が忙しい4月の月初で、他の業務もこなしながら、印刷作業を残業で何枚も出力するのがとてもつらかったです。
人手も足りなかったので、5000枚をほぼ自分で印刷して、肩もこり、眼もチカチカするほど身体的にもつらかったです。
20代女性が渉外秘書としてもらっている収入は高いか低いか
低いと思います。
隣の同じ規模の弁護士事務所はもっと給与水準も高く、福利厚生も豊富だと人づてに聞きました。
やるせない気持ちになりました。
今の会社で秘書をしていても給与が上がることはないので、(キャリアアップが前提とした人事制度ではないため)もっと英語のスキルを上げて外資系企業の秘書に転職すれば高給取りになれるかと思います。
渉外秘書を目指すのに持っておきたいスキル
弁護士の指示はいつも指示不足が多いです。
察する能力を日常的に高めていくことが良いかと思っています。
特に日本人は言葉足らずで察することを大切にする人種だと思っています。
その察する能力が秘書には最も大事な能力なのだと思っています。
人とコミュニケーションをとるときに、この人はどのようなことを想っているか想像をめぐらすことを常にするようにしています。
4大法律事務所で渉外秘書として働く20代女性の具体的な仕事とは?まとめ
20代女性が4大法律事務所で渉外秘書として働いている。
主な仕事は弁護士のサポート、スケジュール管理、出張手配、請求書作成など。
英語が得意な人は翻訳・通訳の仕事も任される。
秘書になった理由はサポート役に向いていると感じたから。
前職は銀行で、サポートよりも接客が多かった。
一日の仕事の流れは朝7:30起床、8:50にオフィスに到着、17:30頃退勤。
忙しい時期は四半期の月初、特に請求書作成が多い。
渉外秘書に向いている人は感情の起伏が少なく、対人スキルが高い。
渉外秘書の強みは高級ホテルやレストランの知識。
渉外秘書の弱みは自分のペースで仕事ができない。
有効な資格はTOEIC、TOEFL、秘書検定など。
やりがいは弁護士からの感謝。
辛かったことは大量の資料印刷。
給与は低いと感じている。
必要なスキルは察する能力。
いかがでしたか?
4大法律事務所のうちの1つで渉外秘書として働く20代女性の具体的な仕事が職種選びの参考になっていれば幸いです。
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