社会福祉士を取得した30代女性が語る合格のコツ

当サイトでは実際に資格を取得した方をインタビューし、どのように勉強したのか？、どういった役に立つのか、試験当日の乗り越え方など、資格を取るためにやったことの体験談を紹介しています。

この記事では、社会福祉士を取得した30代女性が語る合格のコツを紹介します。

合格者の生の声を聴いて、資格勉強を始める際に参考にしてみてください！

社会福祉士を取得した方の基本情報

年代と性別	30代女性
勤めている企業	地元の零細企業、小売店
会社の規模	５人
職種	事務
取った資格名	社会福祉士
社会福祉士を取って増えた年収	２万円
社会福祉士を合格にかかった時間	2400時間(約10か月)
社会福祉士を勉強した教材	養成学校、教科書、参考書、過去問
社会福祉士取得にかかった費用	養成学校の入学日、授業代です。ただし資格取得の貸付制度で約100万円出ます。その後の条件次第で返済できます。 勉強に専念するために近場に一人暮らしをしたので家賃や生活費もかかります。 正確には分かりませんが100万円以上はかかっています。ただし上記のように条件付きで返済なしの貸付制度があります。

社会福祉士を取ろうと思ったきっかけ

実家の仕事が障害福祉の仕事をしていたので将来のことを考えて私もとったほうがいいと言われたからです。

福祉業界は常に人手不足なので未経験者でも採用されますが、社会福祉士やその他の福祉系の資格を持っていると、資格手当やその後のキャリア形成にもつながります。

無資格の場合は実務経験が5年以上必要であっても、社会福祉士を持っていれば実務経験3年でいいこともあり、やはり福祉業界において社会福祉士は便利です。

その教材を使って勉強した理由

通信課程もありましたが、通信教育で独学で学ぶには期間も長く、難しそうに感じました。

実際に通学で学ぶと常に講師の解説やポイントを教えてもらうことができるし、同じように通ってきている人たちと理解を深めたり知識の確認をしあうことができます。

教科書以外に参考書も使っていました。

それも学校の講師たちがお薦めしていたり、教科書を出しているところと同じ出版社だから選びました。

過去問は数年分をすることで全体の傾向と最近の傾向を知ることができます。

社会福祉士の勉強を始めたころの勉強方法

教科書や講師の作った資料をもとに授業を受け、自宅で復習、予習をしていました。

一人暮らしの部屋でも朝晩勉強したり、学校の教室に残って勉強したりもしました。

法律や制度の文言、数字、単語、社会福祉の歴史や、社会保障制度、医学、心理学、とにかくたくさんのことを覚えなければならず、似たようなものも多いです。

繰り返しノートに書くしかありませんでした。

社会福祉士に慣れてきたころの勉強方法

ある程度繰り返すと覚えにくい場所やポイントとなる場所、すっかり覚えてしまった場所などが分かってきます。

法律の文章を覚えるときでも平易な文章は書かずにポイントとなる単語や数字だけを書くなど、時間と体力を有効活用できるようにしていました。

ただそればかりやっていても今度は全体を忘れてしまうので、時々は覚えたと思っていても全部の文章を書くなどして、記憶を再確認していました。

社会福祉士試験直前の勉強方法

全体の知識を再確認するために、ポイントとなる部分だけを筆記し、あとは参考書がよくまとまっているので読むだけです。

試験直前までには、基本的に心配ないぐらいにまで覚えているので、特別に慌てることなくこれまでの再確認にとどめました。

それよりも試験当日にトラブルや体調不良がないことに気をつけたほうがいいです。

社会福祉士の当日に分からない問題が出た時の対処するコツ

全くわからない、これまで重要視されていなかったような部分が出たときは、捨て問題として諦めます。

おおよそ「こうだろう」と見当をつけたり、全くわからないから噛んで解凍する、ということをしました。

わからない問題で悩んでも答えは出ませんし、他のわかる問題を確実にこなして点数をとって行くほうが効率的です。

試験当日の緊張を乗り越えるコツ

緊張していても落ち着いて、いつも通りに、焦らず慌てず、これまで通りに一つ一つこなしていこうと自分に言い聞かせました。

焦ったり、逆に油断をすると問題文を読み間違えてしまうので、慎重に問題文や回答をじっくり読み込みながら印をつけて行くことです。

そして回答用紙の名前や受験番号が間違っていないか確認しましょう。

解答欄がずれていないか、ということは頻繁にチェックしました。

最後になって気づいたらやり直すのに時間がかかります。

社会福祉士を取るために苦労したこと

実習がしんどかったです。

暗記する勉強は繰り返し手を動かし目で見て覚えるしかありませんが、実習は働くことを目的としてではなく知見を広げ学びにつなげる必要があります。

特に私の実習では現地担当者が初めての担当だったらしく、指導もあやふやで具体性がなく、学校からの実習指導者からは高評価を受けていたのに実習先機関の担当者からは低評価でした。

学校の担当者からも疑問があがりました。

実習に来ていない、記録を出していないような人に対してつけるような評価をつけられたため、学校の方から確認が入り「おかしい」と言われました。

もちろん実習中に、現地の担当者とうまくいかない、具体的な指導がない、ということは相談していました。

記録の付け方も学校の担当者と話し合いましたが、現地担当者の思うものではなかったようです。

30代女性が考える社会福祉士を取れた要因

暗記が得意だったことです。

これまでにないぐらい朝晩、休日を使って勉強をしていました。

参考書や過去問をまる覚えするぐらい繰り返しノートに書いたり、別の参考書を買ったりしました。

「これまでと違う問題が出たらどうしよう」「本当に覚えてるかな」といった不安を抱えていたので、「もう大丈夫」という気持ちにはなれず、何度も同じことを繰り返しノートに書いていました。

ノートに書くことで目で覚え、手で覚え、頭で理解したので図表にして理解を深めたりと、自宅学習に相当の時間を使っています。

社会福祉士を取るメリット

資格手当がついたことと、その後別の資格を取る時には実務経験が少なくて済んだことです。

無資格であれば実務経験がかなり必要で資格が取れない人もいますが、私は資格があったので実務経験が短くても資格取得ができました。

勉強する中で社会保障制度や介護保険制度や労働法など、実際の生活や他業種においても活用できる知識が身につきました。

社会保険や年金制度など、知らない人は損をすることが多いので、学んでよかったです。

社会福祉士取って役に立っていること

現在は福祉から離れて事務をすることもありますが、社会保障制度や労働法を知っているので、従業員の社会保険の手続きや雇用保険、労働基準法のことなど役に立っています。

法律の文章をもとに勉強をしていたので、公的機関の出す文章は一般的な文章と異なり分かりにくいですが、理解することができるようになりました。

私にとってそれらは当たり前のことですが、社会保険や雇用保険、労働基準法を知らない人や、政府の出す文章が読めない人には感心させられます。

社会福祉士に合格するために重点的に勉強すべき内容

参考書と過去問です。

学校に通っている人は講師の作る資料は、試験対策が重視されているし授業でもそれをもとに勉強するので覚えやすいですが、学校に通っていない人は参考書と過去問が一番頼りになると思います。

教科書は文章が長すぎたり、歴史の流れを詳しく書いたりと、試験においては余分と思われる箇所も多いです。

1年足らずで勉強するのは試験対策なので、教科書で全てを暗記するというよりも、試験に出やすい点数を稼ぐための暗記をしたほうがいいです。

社会福祉士取得のモチベーション維持のコツ

実際の試験のように過去問に取り組んで、どれくらい得点できているか、どこを間違えたのかを確認することです。

友人たちと問題を出し合って知識を確認することも良かったですが、実際には試験を受けます。

その試験で何点取れたか、合格ラインよりどれだけ上回っているかが大事です。

勉強したことがちゃんと身についているかの確認にもなりますし、問題文や選択肢の読み方の訓練にもなります。

過去問で８割位取れることが当たり前になってくるとやはり嬉しく、この調子で勉強していいんだ、という自信にもつながっていました。

社会福祉士を 効率よく取得するコツ

その人の生活環境にもよりますが、可能であれば通学して資格勉強に集中するのがいいと思います。

働いてお金を稼ぎながら通信家庭で勉強する人もいますが、やはり大変だと思います。

私の通っていた学校には、仕事を休職して通学している社会人の方も多かったです。

そのため、まずは通学にするか通信にするかの判断をするためにも、家計のシミュレーションや補助制度の情報を得ることが大事ではないでしょうか。

社会福祉士を受ける方へのアドバイス

福祉系で働くには社会福祉士は強いです。

似たような資格には精神保健福祉士がありますが、別の資格要件に「社会福祉士ならOK」（精神保健福祉士の記載はなし）ということが度々あります。

家族は精神保健福祉士しか持っていないため、それで弾かれていました。

両方ともを持っている人も多いです。

これからどの仕事に就くかは決めていなくても、せっかく社会福祉士の勉強をしたならその知識が残っているうちに精神保健福祉士の勉強もしたほうが効率的です。

両方持っている人は福祉業界でまず困らないです。

介護、障害、医療でも幅広く活用できます。

また社会保障や福祉というのは案外私たちの身近なものです。

仕事だけではなく生活に役立つ知識です。

勉強は覚えることが多いですが、がんばってください。

社会福祉士を取得した30代女性が語る合格のコツまとめ

・通信課程よりも通学がおすすめ
・社会福祉士に合格するためには、参考書と過去問が必要
・社会福祉士を持っていると、資格手当やキャリア形成につながる
・試験当日は、焦らず慌てず、一つ一つ問題を解いていくことが大切。
・分からない問題が出た場合は諦めることも必要
・現在は福祉から離れて事務をしているが、社会保障制度や労働法を知っていることが役立っている

いかがでしたか？

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